飲み込みの確認

飲み込みの訓練を行っている方や評価の依頼があった場合、飲み込みの状況が心配な方を中心に、飲み込みについての聞き取りや簡単な検査を行っています。

今日は、訓練を行っている方に、口や頬、舌の動きの確認(口・頬・舌の動きの確認、オーラルディアドコキネシスという「パ」「タ」「カ」をそれぞれ一定の時間内に速く発音しその数やリズムの良さを評価します)、唾液を何度も飲み込む検査(反復唾液嚥下テスト)を行いました。

 

検査の後は、前回の検査の結果を確認し、自宅での練習にも繋げています。

巻き笛

今日は巻き笛を用いた練習を行いました。

以前、ペットボトルに水を入れて差し込んだストローでブクブクとするブローイング訓練をあげましたが、巻き笛でも練習しています。

 

自宅でも自主練習が行いやすいです。

ブローイング訓練の効果が望める機能

・呼吸機能

・嗽咳力(咳のちから)

・口唇閉鎖(口を閉じるちから)

・鼻咽腔閉鎖(鼻と喉の境界を閉じる)

があります。

息を吐く訓練は、発声や嚥下との関連が深く、呼吸が強くなれば、声量のアップが望めます。また、むせ込んでしまった際の出す力が強くなることも望めます。

しっかりと口を閉じて息を吐くため、口唇の力や鼻と喉の境界を閉じる力が強くなります。そのため、誤嚥性肺炎の予防に繋がります。

口腔ケアの指導🦷

明けましておめでとうございます。

さくら苑 山田です。

今年も1月2日よりデイケアスタートし、皆さん笑顔で来苑されています。また、お正月料理も食べられた方も多く、様々な話をしてくださいます。

そして、食事に関して、昨年ブログであげた「口腔ケア」についてです。

STでは嚥下の訓練を行っていますが、お口の状況によって、口腔ケアの指導も行っています。口腔ケアは歯磨きだけでなく、口の中の機能改善も担っています。また、口腔ケアにより誤嚥性肺炎の予防にも繋がる為とても重要となります。

写真は、入れ歯の汚れが残っている方に対して、義歯用の歯ブラシを用いて入れ歯のケアについて指導を行い、ご自身でも行っている様子です。

食事の食べ残しがお口の中に残ってはいませんか?口腔ケアを行って、口の健康も保ちましょう♪

口腔ケアについて🦷

こんにちは。さくら苑山田です。

口腔ケアとは何か考えたことはありますか?

口腔ケアとは、歯磨きなどで口の中をきれいに保つことはもちろんですが、健康を保つことや口の機能を向上するためのリハビリを含んだ幅広い内容のことをいいます。

そのため、歯や歯茎、舌、入れ歯を含む口の中の清掃、口の中や口周りのマッサージ、飲み込みの為のトレーニングなどが含まれています。

(飲み込みの為の練習方法は、以前嚥下体操や飲み込みの方法などであげていますので、ここでは割愛していきます。)

大人の口の中には300~700種類の細菌が生息しているといわれています。歯をあまり磨かないと4000~6000億個もの細菌がすみついてしまいます。

口の中の汚れや細菌は、唾液の持つ自浄作用によって洗い流されますが、加齢によってだ液の量が減ることで、さらに細菌がつきやすくなります。

口の中の細菌を減らすと誤嚥や誤嚥性肺炎、感染症の予防に繋がる為、口の中の清潔はとても重要となります。

口腔ケア用品にはこれだけではなく、様々な種類があります。口の中を清潔に保ち身体も口の中も健康を保ちましょう☆

食事時の姿勢

こんにちは。さくら苑山田です。

以前、食事時の姿勢についてあげましたが、さくら苑入所でOT(作業療法士)と一緒に車椅子の検討を行ったので紹介します。

これまで、普通の椅子やひじ掛けの椅子、移動は車椅子なので普通型の車椅子や多機能型の車椅子、お尻に敷くクッションをいくつも試す等、調整や座り直しを何度も行ってきました。

…が、どうしてもすぐにお尻をずらして、時には落ちそうになるほどでした。

食事の際も同様で、ムセ込みもみられるようになりました。

そこで、リクライニングタイプの車椅子を取り入れる事にしてみました。フルリクライニング車椅子にも様々な種類がありますが、今回は、「ネッティ」と「ティルト&フルリクライニング」という車椅子で試してみました。

これでも合わなければ、違うものをとも思っていましたが。『ティルト&フルリクライニング』でずれる事なく落ち着いて座れるようになりました。

もちろん、長時間、椅子に座り続けるのは負担がかかるので、お尻を持ち上げてお尻に圧がかかりすぎないようにしたり、車椅子の角度を調整し、お尻や身体に負担がかからないように”除圧”を行っています。

唾液について

唾液は唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下線)から口の中に分泌される分泌液になります。唾液腺とは唾液を口の中で出す入口です。

唾液には様々な役割あります

  • 消化を助ける。
  • 口の清潔を保つ。
  • 味を感じやすくする。
  • 食べ物を飲み込みやすくする。
  • 口の健康を保つ。
  • 全身の健康を保つ。

加齢や内服薬により唾液の分泌量が減少したりすることがあります。

口の中が乾燥するとさまざまな症状を引き起こします

  • 食べ物が食べにくくなる。
  • むし歯や歯周病になる。
  • 舌のひび割れによる痛みがでる。
  • 口臭が酷くなる。
  • 味覚障害がおこる。

唾液の分泌を減少させないために出来る事

  • よく噛んで食べる
  • 日々をリラックスして過ごす(唾液の分泌は自律神経により調整されています。寝る時間がバラバラで自律神経のバランスが崩れると唾液の分泌に影響します。規則正しいリズムで生活する事が大切です。)
  • 唾液腺マッサージ
    • 耳下腺…親指以外の4指を頬(舌の絵の部分)にあて、円を描くように前に向かって優しくマッサージします。5~10回を目安に行ってください。

顎下腺

唾液の65%ほどがこの顎下腺から分泌されます。顎骨の内側にある柔らかい部分に親指以外の4指をあて、顎から耳下まで、指の腹で優しく押していきます。5~10回を目安に行ってください。

舌下線

ネバネバ唾液が多く分泌されるのが舌下線です。顎先の手前にある舌の付け根を押します。両親指の腹を使って顎舌の柔らかい部分をグッと持ち上げます。この時舌を持ち上げるように押してみましょう。これも5~10回を目安に行ってください。

画像引用:リハツバメ

食事の姿勢

普段、私たちは姿勢のことなど気にせず食事を摂っていると思います。

もし、嚥下障害のある方であれば、その食事の姿勢一つで誤嚥に繋がる可能性があります。食事中の誤嚥を防ぐためにも安定した姿勢を知る必要があるかと思います。

椅子に座って食事をする場合

  • 足の裏を床につける
  • お尻から膝の裏までイスの座面につき、深く腰かける
  • 上半身がまっすぐになるように整える

気を付けるポイント

  • 飲み込むときに頭部が後ろにのけぞった姿勢になると誤嚥リスクが高まるといわれます。しっかりと座り顎を引いた姿勢が望ましいです。
  • 車椅子で食事摂る場合も同様です。円背等により姿勢の調整が必要な方は理学療法士や作業療法士と共に姿勢を整える方法を一緒に検討すると安定した姿勢に調整できます。

ベッド上で食事をする場合

  • 座位が可能な場合はベッド上に座って食事を摂りましょう。
  • 嚥下障害によりベッドの角度調整が必要な場合は約30度から70でベッドの角度を調整します。この場合でも頭に枕やクッションを入れ、頭部は顎を引いた姿勢になるようにします。
  • ベッドの角度は嚥下の状態に合わせて調整していきます。また、身体が傾かないようにクッション等で姿勢を保持します。

飲み込みの方法④

今回の運動は回旋嚥下についてです。回旋嚥下は「飲み込みの代償方法」の一つです。左右どちらかを向いてから飲み込むことで、喉の片方側に食べ物が通りやすくなります。

私たちSTはこんな方々に指導しています。

  • 脳梗塞などの影響で、喉の片側に麻痺がある。
  • 咽頭がんなどの摘出で、形状に左右差がある。
  • 何らかの原因で飲みこみに左右差がある。

左に回旋し飲み込むと食べ物は喉の右側を通ります。右に回旋し飲み込むと食べ物は喉の左側を通ります。向いた方向の喉が狭くなるので反対側を食べ物が通りやすくなります。そのため、麻痺側や上手く飲めない方に回旋し飲み込むという方法です。

画像引用:リハツバメ(https://zaitaku-st.com/)

参考にしてみてください。

飲み込みの運動③

今回の運動はブローイング(吹く)です。空気を吹く動作により鼻咽腔が閉鎖されることを利用し、鼻咽腔閉鎖の機能を改善させる為に行います。鼻咽腔閉鎖不全により水分・食物が鼻咽腔へ逆流する場合や呼吸機能の低下がある場合に行います。

コップやペットボトルに水を入れ、ストローでぶくぶくと泡が立つように吹きます。上手く泡が立たない場合は鼻をふさぎながら行います。ストローや水の粘度を変え難易度を調整していきます。

注意:あまりに過度に行うと過呼吸になるおそれがあります。

今後も引き続き飲み込みの運動について上げていきたいと思います。

飲み込みの運動②

今回の運動は、押し運動です。ブッシング(押す)訓練です。

やり方は簡単です。壁に両手をついて「アー」または「エイ」と力を入れながら強く声を出していきます。これは、上顎奥の筋力強化(鼻への逆流防止)や声帯の閉鎖の強化(気管への誤嚥防止)に繋がります。

座ったままでもこの運動はできます。座った状態で椅子の座面を押しながら「アー」「エイ!」と力強く声を出してください。

5回から10回を1セットとし、状況に合わせながら回数を調整していきます。

また運動方法を掲載していきますので、参考にしてみてください。