普段、私たちは姿勢のことなど気にせず食事を摂っていると思います。
もし、嚥下障害のある方であれば、その食事の姿勢一つで誤嚥に繋がる可能性があります。食事中の誤嚥を防ぐためにも安定した姿勢を知る必要があるかと思います。
椅子に座って食事をする場合
- 足の裏を床につける
- お尻から膝の裏までイスの座面につき、深く腰かける
- 上半身がまっすぐになるように整える
気を付けるポイント
- 飲み込むときに頭部が後ろにのけぞった姿勢になると誤嚥リスクが高まるといわれます。しっかりと座り顎を引いた姿勢が望ましいです。
- 車椅子で食事摂る場合も同様です。円背等により姿勢の調整が必要な方は理学療法士や作業療法士と共に姿勢を整える方法を一緒に検討すると安定した姿勢に調整できます。
ベッド上で食事をする場合
- 座位が可能な場合はベッド上に座って食事を摂りましょう。
- 嚥下障害によりベッドの角度調整が必要な場合は約30度から70でベッドの角度を調整します。この場合でも頭に枕やクッションを入れ、頭部は顎を引いた姿勢になるようにします。
- ベッドの角度は嚥下の状態に合わせて調整していきます。また、身体が傾かないようにクッション等で姿勢を保持します。