さくら苑新の水流です。
さくら苑新館デイサービスでは認知症ケアとして回想法を利用した個別の関わりやレクリエーションを実施しています。
回想法での関わりは、本人についての情報(昔の趣味や好きだった事、仕事等)を事前に集めておく必要があります。情報収集した内容を活用し本人との話題にしてそれを思い出し会話に繋げるからです。
今回は、回想法を用いた個別での関わりで、日中、傾眠がちであった利用者の発語や表情変化、反応等を引き出せた事例を紹介したいと思います。
本人との関わり(情報収集)の中で子供の頃に好きだった漫画本の事が話題に上がりました。
話題となった漫画のタイトルは「のらくろ」「日の丸旗の助」「冒険ダン吉」です。今年44歳になる私が聞いた事があるはずもなく、インターネットで検索したところ約80年前の漫画でした。
すかさず、印刷して本人に見て頂きました。普段は寡黙で傾眠がある方なのですが、懐かしそうな表情で手に取り、「これじゃ、これじゃ」「ようこげなっがあったな」等と言葉も多く喜ばれ、漫画本についての内容を笑顔で熱心に話してくださいました。
1人1人、小さい時の思い出や育った環境、働いていた環境など、人の歴史は違います。その為、関わり方も十人十色です。今後もこのような関りが出来るよう日頃の会話(情報収集)を大事にしていきたいと思います。


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