リハビリの岩元です。
今回は、介護方法で困っている家族に対し、自宅訪問をした一例についてご紹介します。
家族の困りごとはベッドから車椅子への移乗でした。訪問時に家族がどういう風に移乗しているのか確認です。評価をしている中で気づいたのが、転倒させないようにと全ての動作に介助をしている現状でした。
自宅生活において、過介助になりやすいケースは少なくありません。ですが、その現状が続くと介護者の方が体を壊したり、介護疲れを感じるといった状況に陥りやすくなります。
家族への指導内容
- モーター付きベッドや多機能型車いすといった福祉用具の活用方法の指導
- 移乗方法の指導
- 本人の現能力で出来る部分、介助が必要となる部分の家族への周知
要介護認定を受け、介護が必要な方に関しては、もちろんその人本来の身体機能の向上を図り、介護量の軽減を図ることが大事になりますが、介護を行う家族のケア(介護がしやすい環境の調整、負担軽減の為の介護方法の指導など)も非常に重要です。
自宅訪問後は定期的にモニタリングを行っており、家族からは、「前より楽になった」とお声をいただきました。