口腔機能向上への取り組み

7月より、さくら苑だけでなく、京町デイサービスでも口腔機能向上への取り組みとして、毎週火曜日と木曜日に訪問し口腔・嚥下の評価や訓練、自宅での自主練習の提供を行うことになりました。

嚥下機能の低下している方、嚥下に不安のある方を中心に行っていきます。

嚥下面だけでなく、失語症や構音障害のある方も対応しています。

お茶ゼリーの作り方

➢材料

水1ℓ、お茶パック1つ(麦茶パック)、ゼラチン25g、好みにより砂糖

➢作り方

①水1ℓを鍋に入れ沸騰させる

②お茶パックを①の鍋に入れに煮出す※沸騰しすぎると水が少なくなるので注意

③煮出したらお茶パックを取り出し、火を止め、ゼラチンを入れる

④ゼラチンを溶かしたら、砂糖を入れる場合は入れて更に混ぜる。

⑤タッパーに流し込み、冷やし固める

☆公佑会では麦茶パックやポカリでゼリーを作っています。緑茶で作っても大丈夫です♪

お茶ゼリー

今日は『お茶ゼリー』をご紹介します。

お茶ゼリーは嚥下障害がある方や水分が足りない際に提供しています。

高齢者や嚥下障害がある方は、嚥下の後に口の中や喉に食べ物が残りやすく、その残った食べ物が誤嚥に繋がる場合があります。

ゼリーなどの違う形態の食事を交互に嚥下する事で、口の中やのどに食べ物を残りにくくしたり、のどなどに残っている食べ物の除去する効果もあります。

そのため、嚥下障害の方には食事の際に提供して、食事と交互に摂ってもらっています。

 

  ※嚥下障害や飲み込みの状況によっては、とろみをつけた水分が適している場合もあります。

風船のふくらまし

先日「巻き笛」をご紹介しましたが、巻き笛が簡単に出来ている方に、風船を膨らましを行ってもらっています。

この風船ですが、意外と元気な職員でも難しい!きつい!と言われる方がいらっしゃいます。

回数決めて、昨日の自主練習と合わせて自宅でも行ってもらっています。

効果については、『巻き笛』を見てみてください。

自宅での飲み込みの自主練習

デイケア(通所リハビリは)、利用者ごとに利用する曜日や日数が異なっています。そのため、デイケアでの訓練だけでなく、自宅でも練習を行ってもらっています。

公佑会のどの施設でも嚥下体操を行っており、自宅でも嚥下体操は勧めていますが、嚥下障害のある方は嚥下体操とは別に練習内容を作って渡しています。

嚥下訓練では、特に、自宅でも鏡を見ながら、口や舌、頬の運動をしています。また、自宅でもしっかり出来るように、自宅での自主練習の指導をしています。

「○○が美味しく食べれた~」などと話があると、利用者も私も嬉しく思います♪

飲み込みの確認

飲み込みの訓練を行っている方や評価の依頼があった場合、飲み込みの状況が心配な方を中心に、飲み込みについての聞き取りや簡単な検査を行っています。

今日は、訓練を行っている方に、口や頬、舌の動きの確認(口・頬・舌の動きの確認、オーラルディアドコキネシスという「パ」「タ」「カ」をそれぞれ一定の時間内に速く発音しその数やリズムの良さを評価します)、唾液を何度も飲み込む検査(反復唾液嚥下テスト)を行いました。

 

検査の後は、前回の検査の結果を確認し、自宅での練習にも繋げています。

巻き笛

今日は巻き笛を用いた練習を行いました。

以前、ペットボトルに水を入れて差し込んだストローでブクブクとするブローイング訓練をあげましたが、巻き笛でも練習しています。

 

自宅でも自主練習が行いやすいです。

ブローイング訓練の効果が望める機能

・呼吸機能

・嗽咳力(咳のちから)

・口唇閉鎖(口を閉じるちから)

・鼻咽腔閉鎖(鼻と喉の境界を閉じる)

があります。

息を吐く訓練は、発声や嚥下との関連が深く、呼吸が強くなれば、声量のアップが望めます。また、むせ込んでしまった際の出す力が強くなることも望めます。

しっかりと口を閉じて息を吐くため、口唇の力や鼻と喉の境界を閉じる力が強くなります。そのため、誤嚥性肺炎の予防に繋がります。

口腔ケアの指導🦷

明けましておめでとうございます。

さくら苑 山田です。

今年も1月2日よりデイケアスタートし、皆さん笑顔で来苑されています。また、お正月料理も食べられた方も多く、様々な話をしてくださいます。

そして、食事に関して、昨年ブログであげた「口腔ケア」についてです。

STでは嚥下の訓練を行っていますが、お口の状況によって、口腔ケアの指導も行っています。口腔ケアは歯磨きだけでなく、口の中の機能改善も担っています。また、口腔ケアにより誤嚥性肺炎の予防にも繋がる為とても重要となります。

写真は、入れ歯の汚れが残っている方に対して、義歯用の歯ブラシを用いて入れ歯のケアについて指導を行い、ご自身でも行っている様子です。

食事の食べ残しがお口の中に残ってはいませんか?口腔ケアを行って、口の健康も保ちましょう♪

口腔ケアについて🦷

こんにちは。さくら苑山田です。

口腔ケアとは何か考えたことはありますか?

口腔ケアとは、歯磨きなどで口の中をきれいに保つことはもちろんですが、健康を保つことや口の機能を向上するためのリハビリを含んだ幅広い内容のことをいいます。

そのため、歯や歯茎、舌、入れ歯を含む口の中の清掃、口の中や口周りのマッサージ、飲み込みの為のトレーニングなどが含まれています。

(飲み込みの為の練習方法は、以前嚥下体操や飲み込みの方法などであげていますので、ここでは割愛していきます。)

大人の口の中には300~700種類の細菌が生息しているといわれています。歯をあまり磨かないと4000~6000億個もの細菌がすみついてしまいます。

口の中の汚れや細菌は、唾液の持つ自浄作用によって洗い流されますが、加齢によってだ液の量が減ることで、さらに細菌がつきやすくなります。

口の中の細菌を減らすと誤嚥や誤嚥性肺炎、感染症の予防に繋がる為、口の中の清潔はとても重要となります。

口腔ケア用品にはこれだけではなく、様々な種類があります。口の中を清潔に保ち身体も口の中も健康を保ちましょう☆

食事時の姿勢

こんにちは。さくら苑山田です。

以前、食事時の姿勢についてあげましたが、さくら苑入所でOT(作業療法士)と一緒に車椅子の検討を行ったので紹介します。

これまで、普通の椅子やひじ掛けの椅子、移動は車椅子なので普通型の車椅子や多機能型の車椅子、お尻に敷くクッションをいくつも試す等、調整や座り直しを何度も行ってきました。

…が、どうしてもすぐにお尻をずらして、時には落ちそうになるほどでした。

食事の際も同様で、ムセ込みもみられるようになりました。

そこで、リクライニングタイプの車椅子を取り入れる事にしてみました。フルリクライニング車椅子にも様々な種類がありますが、今回は、「ネッティ」と「ティルト&フルリクライニング」という車椅子で試してみました。

これでも合わなければ、違うものをとも思っていましたが。『ティルト&フルリクライニング』でずれる事なく落ち着いて座れるようになりました。

もちろん、長時間、椅子に座り続けるのは負担がかかるので、お尻を持ち上げてお尻に圧がかかりすぎないようにしたり、車椅子の角度を調整し、お尻や身体に負担がかからないように”除圧”を行っています。