これまで、「嚥下について」「誤嚥について」等々あげてきました。これからは、嚥下障害の予防の為に出来る事をあげていきたいと思います。まず、飲み込みの状態を確認していきます。今回はスクリーニング検査の一部をご紹介します。
※スクリーニング検査:無症状の人を対象に、疾患の疑いのある者を発見することを目的に行う検査。
口の動きの確認
- 口を「うー」と尖らせたり、「いー」と横に引くことは出来ますか?
- 舌をまっすぐ前に出す。舌の方に唇の端より出す。上の方に唇の端より挙げる。左右の口角よりさらに横に動かす事が出来ますか?
- 頬に空気を入れたときに口から息が漏れていませんか?また、空気を頬に入れたまま、口をすすぐ時のように動かす事が出来ますか?
反復唾液嚥下テスト
口の中を湿らせてから、30秒間の間に唾液を何度も飲み込みます。この時、のど仏が上がり、唾液が通ったことを触診しながら確認します。
- 30秒間に3回以上できれば正常です。
- 2回以下の場合は嚥下障害の可能性があります。
改定水飲みテスト
3mlの冷水を用います。冷水を口腔内に入れ嚥下動作を2回行います。むせ込みの有無や嚥下動作に対する呼吸の状態の変化を確認します。
他の検査方法もありますが、「口の動きの確認」と「反復唾液嚥下テスト」は鏡を見ながら、時計の秒針で確認しながら出来ると思います。確認しながら飲み込みの確認をしていきましょう。