機能訓練器具・リハビリ内容のご紹介
機能訓練やリハビリは主に機能訓練指導員として常駐している理学療法士と看護師によって提供しています。
①スリングセラピー
赤い紐を使った機能訓練機器で負荷量や使用方法を様々な形で変化出来、腕や足・体幹の機能訓練・筋力訓練が行えるオールマイティな自主訓練器具です。
スリングについてはスリングエクササイズの紹介をご参照ください。
②プーリー
腕や肩甲骨の可動域訓練、機能訓練を行えます。
③ミルゴメーター
自転車を漕ぐような運動で足の筋力強化、持久力の強化を図れます。負荷量や実施時間、ペース配分等の調整も出来、個々の状態に合わせた調整が行えます。
④平行棒
起立訓練や歩行訓練を行える器具です。利用者の状態に合わせてセット数や回数等調整しています。
⑤スタンディングテーブル
立位保持時間の延長や立位バランス、不良姿勢の改善が図れる器具です
⑥重錘(じゅうすい)
重錘を使った個別的な筋力訓練を実施しています。腕や足など鍛えたい場所によって使用方法は様々です。
⑦歩行補助具
T字杖・4点杖
歩行器・歩行車
シルバーカー
さくら苑新館には様々な歩行補助具を常備しており、利用者の状態に合わせて補助具の検討を行い、リハビリでの歩行訓練に繋げています。
⑧集団体操
重錘体操
棒体操
タオル体操
リハビリスタッフが考えた体操です。棒やタオル、重錘を使った3種類の全身運動を1日のタイムスケジュールの中に取り入れ、実施しています。
⑨物理療法(干渉波・ホットパック)
干渉波とホットパック
干渉波使用時の様子
ホットパック使用時の様子
痛みの緩和を図れる干渉波(電気治療器)やホットパックやなどの物理療法の提供も行えます。
⑩個別リハビリ
家事動作練習
菜園活動
屋外歩行練習
日常生活動作の評価・指導
調理活動
外出活動(買い物)
- 基本動作(起居動作・床上動作・歩行など)
- 日常生活動作(食事・排泄・入浴・更衣・整容など)
- 手段的日常生活動作(買い物・外出・家事動作など)
※個別リハビリに関しては、機能訓練だけではカバー出来ない部分もあるので機能訓練指導員が直接関与し、リハビリを行っています。
リハビリの流れについて
上記で、機能訓練器具やリハビリの中身についてお話しました。その内容も踏まえ、さくら苑新館でリハビリをどう提供しているのか、リハビリの流れについて今から説明していきます。
①自宅訪問(自宅での動作評価・環境評価)
利用開始前にまず行うのが、利用者の自宅での動作状況や自宅環境の評価です。この評価をもとに自宅生活での問題点を抽出します。
②身体機能評価
自宅訪問後、利用開始初日に身体機能の評価を行います。身体機能評価は主に筋力や関節可動域、バランス能力、歩行能力等の評価を行い、どこの機能・能力が低下しているのか見極めます。
評価終了後、機能低下を起こしている部分に対する機能訓練や自宅生活での問題点を解決する為に必要なリハビリメニューの検討を行います。
③機能訓練・リハビリ(3ヶ月間)
①・②の評価結果から機能訓練内容や個別でのリハビリ内容を決め、問題点に対して3ヶ月間アプローチを実施します。
④自宅での動作・身体機能の再評価・目標の再設定
リハビリを実施し、3か月後に①・②の再評価を行い、達成度や状態に合わせて目標の再設定、リハビリ方法の再検討を行います。
上記①~④のサイクルを繰り返し、リハビリを提供しています。
これがリハビリの流れとなります。自宅生活の課題は人によって様々ですが、評価結果に基づき、柔軟なアプローチを行っています。