デュアルタスク運動とは
午前中の集団体操の時にデュアルタスク運動の実践を行っております。
デュアルタスク運動とは2つの動作を同時に行います。例えば、足踏みをしながらの腕の運動や左右の手で違う動きをするなど様々なバリエーションで実施しています。
始めた当初は利用者より「難しい」との声が聞かれていましたが、「間違っても大丈夫です。動かす事が大事なんですよ」と声掛けする事で、継続する事が出来ています。今となっては、成功や失敗に一喜一憂しながら活動中に笑顔が見られるようになっています。
認知症の方に対するケアや予防運動に関しては、様々な研究結果はありますが、現時点においてもこれをすれば大丈夫!といった明確な指針はなく手探りな部分はあります。
しかしながら、認知症の方が安心してデイサービスを利用できたり、自宅生活が不安なく過ごせるようにこれからも色々と勉強していきながら、実践し、効果のあるものは活動として取り入れていきたいと思います。


写真は、足踏みをしながらの腕を前に出したり引いたりの動作と足踏みをしながらグー、チョキ、パーをしている動作です
リハビリ効果
身体面
- 座位または立位で行う事でバランス能力や体幹の筋力強化に繋がります
- デュアルタスク運動では、手足の動きが入っているので、自然と腕や足の機能訓練、筋力訓練に繋がっています。
認知面
- 2つの動作を同時に行う事は運動機能と思考機能を司る脳の中にある前頭葉を刺激し、脳血流を増加させる働きがあると言われています。認知症の方にとって脳血流を良くすることは脳の活動の活性化に繋がります。また、認知症予防や軽度認知障害の方の改善に効果があると言われています。
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